国際サッカー連盟(FIFA)は12月22日(木)、最新の『FIFAランキング』を発表した。
FIFAカタールW杯2022終了後、最初の発表となる今回はW杯の成績を受けて各国の順位変動があった。
今回のW杯では強豪国がまさかのグループリーグ敗退となったり、開催国である「カタール」が勝ち点0の最下位
となるなど話題の多かった大会であった。
しかし、その裏には前評判とは裏腹の結果を残したチームや”ダークホース”となったチームもあった。
そこで今回はカタールW杯に出場した全32カ国の中から大幅にFIFAランキングを上げたチームを紹介する。
※前回は2022/10/06 発表
クロアチア
前回のロシアW杯では粘り強い戦いで準優勝した『クロアチア代表』。
今大会も”1勝4分”で準決勝進出というその粘り強さは健在だった。ベスト4でアルゼンチンに敗れるもモロッコ
との3位決定戦では2-1で勝利し、見事3位という前回大会に引き続く好成績となった。
中盤は前回大会の活躍によりその年の世界年間最優秀選手(バロンドール)を獲得したモドリッチ、ヨーロッパ
のビッグクラブで名を馳せているブロゾビッチ、コバチッチという強力な3人が君臨。ディフェンダーでは決勝
トーナメントで日本も苦しめられ、今大会で世界に名を轟かせた若干20歳のグヴァルディオル。ゴールキーパー
ではPK戦でのビッグセーブが目立ったリバコビッチと若手とベテランがうまく融合し、守備陣も非常に頼れる人
材が多かった。
W杯を終えて順位は5上がる変動となった。
W杯前:12位 / W杯後:7位 5↑
モロッコ
今大会のダークホースとなり、アフリカ勢初となるベスト4入りを果たした『モロッコ代表』。
コンパクトな守備ブロックと奪ってからの素早いカウンター。プレスの速さや球際の強さも目立ち、対強豪国相
手の教科書のような戦術だったと言えよう。それに加えて相手のプレスを回避できる個人の技術力の高さもあっ
た為、日本よりも完成度の高い、そして目指すべきスタイルにも思えた。
グループリーグでは前回大会3位のベルギーに勝利。決勝トーナメントではスペイン、ポルトガルと次々に優勝候
補である国を撃破。惜しくも準決勝のフランス、3位決定戦のクロアチアにそれぞれ敗れるも今大会を盛り上げた
堂々たる戦いぶりには世界からも賛辞が送られている。
W杯を終えて順位は11上がる大幅な変動となった。
W杯前:22位 / W杯後:11位 11↑
オーストラリア
前回大会から引き続き5大会連続6回目の出場となった『オーストラリア代表』。
グループリーグでは同居した格上のチュニジア、デンマークにそれぞれ勝利し、グループ2位で決勝トーナメント
進出。4大会ぶりの決勝トーナメントとなった。
ベスト16の試合はアルゼンチン相手に善戦するも惜しく1-2で敗退。
W杯を終えて順位は11上がる大幅な変動となった。
W杯前:38位 / W杯後:27位 11↑
まとめ
今大会躍進したモロッコとベスト16に入ったオーストラリアはともに11上がる大幅な上昇となった。
日本代表も格下であったコスタリカ相手に勝利していれば、もう少し大きなジャンプアップがあったかもしれま
せん。