国際サッカー連盟(FIFA)は12月22日(木)、最新の『FIFAランキング』を発表した。
FIFAカタールW杯2022終了後、最初の発表となる今回はW杯の成績を受けて各国の順位変動があった。
今回アジア勢としての出場枠は『4.5+1』とされており、
「0.5」は「大陸間プレーオフ」アジア予選プレーオフ勝者 vs 南米予選5位 の勝者
「+1」は今大会の開催国である「カタール」という詳細だ。
大陸間プレーオフにてオーストラリアがペルーに勝利した為、「0.5」はアジア勢が一つ枠を獲得。今大会出場国
のアジア勢は全『6カ国』となった。
そこで今回はW杯に出場したアジア勢のFIFAランキングの動向を調査した。
※前回は2022/10/06 発表
アジア勢出場国
カタール
中東初開催となった今大会においてその開催国として出場した『カタール代表』。
史上初めて予選突破経験がないまま自国での開催を迎えたカタール。W杯のオープニングゲームではエクアドル
に0-2で敗戦し、「開催国初戦無敗」に終止符を打つことになった。
また他2戦でも敗れた為、勝ち点0の最下位でフィニッシュ。W杯の開催国が3連敗で大会を去るのは、史上初の
不名誉記録となった。また、グループステージの総失点数は「7」。開催国がグループステージで喫した総失点数
として最多となり、散々な結果となってしまった。
W杯を終えて順位は10下がる大幅な変動となった。
W杯前:50位 / W杯後:60位 10↓
イラン
アジア最終予選では同居した韓国を上回りトップ通過した『イラン代表』。
”アジア最強国”の1つと言われながらW杯決勝トーナメント進出経験がなく、今大会こそは新しい扉を開くのでは
と期待されていた。
初戦のイングランドとの試合に2-6の大敗を喫するも第2戦ではウェールズ相手に2-0で勝利。決勝トーナメ
ント進出は最終節までもつれるもアメリカとの試合に0-1で敗れたことでグループ3位で終了。今大会も次の景
色を見ることなく早々と大会を去ることとなった。
また大会中は裏で国内の大きな揉め事があり、そちらの方が注目されていたかもしれない。
W杯を終えて順位は4下がる変動となった。
W杯前:20位 / W杯後:24位 4↓
韓国
常に日本のライバルであり、今大会も10大会連続となった『韓国代表』。
アジア最高の選手からもはや世界トップレベルの選手へと飛躍を遂げた大黒柱「ソン・フンミン」率いる同国は、
2010年南アフリカ大会以来3大会ぶりの決勝トーナメント進出という成績を残した。
グループステージでは初戦のウルグアイ戦はお互い譲らずスコアレスドロー。2戦目のガーナ戦では2ー3の痛い
敗戦。最終節のポルトガル戦で2-1の勝利を収め、グループ2位で決勝トーナメント進出を決めた。前回大会の
グループステージ最終戦もドイツに勝利しており、第3戦目の対強豪国には強い印象。また、このグループは日本
のグループEと同じく非常にハイレベルな国が揃っており、それを勝ち上がった同国は間違いなく”実力”のある国
といえるだろう。
W杯を終えて順位は3上がる変動となった。
W杯前:28位 / W杯後:25位 3↑
サウジアラビア
アジア最終予選では日本と同居したものの見事首位で突破した『サウジアラビア代表』。
本大会においてはアルゼンチンとグループリーグの初戦で奇跡の逆転勝利を収め、その後同国が優勝したことから
大会終了後には「サウジアラビア最強説」も飛び交う注目ぶりとなった。
しかし、初戦勝利の代償が大きく、怪我人が出ることに。その影響もあってか第2戦のポーランド、第3戦のメキシ
コに2連敗を喫し、結果的にグループ最下位で大会を終える形となった。
W杯を終えて順位は2上がる変動となった。
W杯前:51位 / W杯後:49位 2↑
日本
4年間率いたきた森保ジャパンの一つの集大成ともいえ、ベスト8以上の目標を掲げたいた『日本代表』。
日本がいたグループEは国際大会の優勝経験国が同居するいわば「死の組」。2008EURO、2010W杯、2012EU
ROを制覇したスペイン、2014W杯王者のドイツ、大陸間プレーオフでニュージーランドを下して本大会行きを
決めたコスタリカ。厳しい戦い方が予想されていただけに期待感も薄かったのは事実ではあったが、蓋を開けて
みれば堂々のグループステージ1位突破。中でもドイツ、スペインという強豪に勝利する大金星には日本中が歓喜
した。
惜しくも決勝トーナメント一回戦でクロアチアに敗れ、目標のベスト8には届かなかったものの強豪国相手にも通
用する戦い方を少なからず見せれた大会となった。
W杯を終えて順位は4上がる変動となった。
W杯前:24位 / W杯後:20位 4↑
オーストラリア
アジア最終予選のグループBにて3位となったが、グループA 3位のUAEとのプレーオフに勝利すると大陸間プレー
オフも制して見事本戦出場を決めた『オーストラリア代表』。
グループリーグ初戦でフランスに1-4で敗れたが、第2戦のチュニジアに1-0、第3戦のデンマークに1-0
と2連勝でグループ2位とし、4大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。
決勝トーナメント一回戦ではアルゼンチンと対戦するも1-2で敗退した。
W杯を終えて順位は11上がる大幅な変動となった。
W杯前:38位 / W杯後:27位 11↑
まとめ
カタールW杯ではアジア勢”史上初”となる3カ国が決勝トーナメントに進出しました。
惜しくもベスト16で3カ国とも姿を消す形となりましたが、出場したアジア勢6カ国中4カ国がW杯後のFIFAラン
キングにおいて上昇する結果となりました。