国際サッカー連盟(FIFA)は12月22日(木)、最新の『FIFAランキング』を発表した。
FIFAカタールW杯2022終了後、最初の発表となる今回はW杯の成績を受けて各国の順位変動があった。
今回のW杯では格上相手の”ジャイキリ”が相当数起きた裏で、反対にグループリーグ突破は必然とされていたチー
ムが敗退するといった波乱も巻き起こった。
今大会の成績によって順位を大幅に(ここでは5以上とする)アップしたチームより、大幅にダウンしたチームの
方が多い結果となった。
そこで今回はカタールW杯に出場した全32カ国の中から大幅にFIFAランキングを下げたチームを紹介する。
※前回は2022/10/06 発表
デンマーク
グループリーグではチュニジア、フランス、オーストラリアと同居し、フランスとの2強と思われていた『デンマ
ーク代表』。
初戦のチュニジア戦でスコアレスドローとなると2戦目のフランス、3戦目のオーストラリアとの試合に立て続け
に連敗。チュニジアとオーストラリアは格下であったが故に痛すぎる敗戦となり、1勝もできないままグループ最
下位で1次リーグ敗退が決まった。
昨年2021の欧州選手権(EURO2020)の試合中に心肺停止となったエリクセンはその後回復し、今大会も司令
塔として活躍が見込まれていたが、低調なパフォーマンスとなってしまった。
エリクセンは2010年南アフリカ大会において当時18歳の若さでW杯デビューをし、現在でも代表でプレーしてい
ることから同国内での評価の高さが伺える。結果を出せなかった今回の敗退をバネに次回大会へ期待したい。
W杯を終えて順位は8下がる変動となった。
W杯前:10位 / W杯後:18位 8↓
ウェールズ
ヨーロッパ予選プレーオフを勝ち上がり、”64年ぶりの出場”となった『ウェールズ代表』。
W杯前に”英雄”ギグス監督が電撃辞任する事態となる中、今大会においてはイングランド、アメリカ、イランと
グループBで同居。強豪のイングランドを除いてはFIFAランキングがアメリカ(16位)、イラン(20位)、ウェ
ールズ(19位)と近い国同士が揃ったことで混戦となる展開が予想された。
「黄金世代」と言われるベイル、ラムジー、ジョー・アレンがチームを牽引する期待もあったが、いざ蓋を開け
てみれば、1分2敗のグループ最下位という結果に。得点もドローとなったアメリカ戦の1点のみと物足りない成
績となってしまった。
W杯を終えて順位は9下がる変動となった。
W杯前:19位 / W杯後:28位 9↓
セルビア
ヨーロッパ予選では格上のポルトガルを抑え、首位で本大会へストレートインを決めた『セルビア代表』。
イタリア1部リーグで活躍するヴラホヴィッチやセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチらを擁し、監督は日本
でも馴染深い”ピクシー”ことストイコビッチ監督。
グループGとしてブラジル、スイス、カメルーンと同居した今大会は毎試合複数失点を喫する計8失点で1分2敗の
グループ最下位で敗退となった。
W杯を終えて順位は8下がる変動となった。
W杯前:21位 / W杯後:29位 8↓
カタール
異例の11月冬開催となった今大会において開催国として出場した『カタール代表』。
2019年のアジアカップでは決勝で日本を下し、見事優勝。アジア王者として挑んだ今大会では勝ち点0のグルー
プ最下位で敗退となってしまった。
またグループステージの総失点数は「7」と開催国がグループステージで喫した総失点数として最多となり、いい
ところなく終わってしまった大会となった。
W杯を終えて順位は10下がる大幅な変動となった。
W杯前:50位 / W杯後:60位 10↓
まとめ
今大会ではFIFAランキングの格差に関係なく格上相手への金星が多かった印象。
そんな中で実力はありながらも大舞台で勝ち星を落とし、結果を残せなかったチームはランクが下がる結果となっ
た。